バンコク屈指のアートエリアといえば、「BACC」「ジム・トンプソンの家」「YELO House」などの美術館・ギャラリーが集まるBTSナショナルスタジアム駅周辺。ショッピングに便利なサイアムからも近いので、観光の拠点にもおすすめの場所です。
そのBTSナショナルスタジアム駅から徒歩2分の好立地で、1963年以来営業を続けている老舗ホテル「RENO HOTEL」。創業以来の大規模なリノベーションを行い、9月18日にグランドオープンしました。
創業時のディテールを残して、昔ながらの顧客やスタッフが以前の姿を思い出せるようにリノベーションを行ったそう。その甲斐あって、60年代のスペースエイジ感と最新のミニマルテイストがほどよいバランスで両立しています。早速オープン初日に泊まってきた感想をレポートしていきます。
RENO HOTEL
40 Kasem San 1 Alley, Khwaeng Wang Mai, Pathum Wan District, Bangkok 10330
+66 02 215 0026
http://www.renohotel.co.th/
ARCHITECTURE
白とガラス、ミラーを効果的に使った開放感のあるロビー。1階は新たにカフェとレストラン、ギャラリーとしてオープンしていて、宿泊客以外にも開かれたスペースになっています。
ロビーの装花はオーナーの奥様が担当しているそうです。このモダンな空間によく似合う、とても洗練されたフラワーアレンジです。
ブロックの幾何学模様が力強いリズムを生み出しているホテル正面のファサード。日中と夜では全く異なる表情を見せます。
最近の建築ではなかなか見られないような、階段の手すり部分のデザイン。こちらも創業当時に作られたものですが、今見てもすごく素敵ですよね。
SWIMMING POOL
客室のバルコニーにある通風のためのブロックも、創業当時からのもの。新旧のブロックの組み合わせが「RENO HOTEL」のデザインを特徴づけています。
GUEST ROOM
客室は全部で58室。今回泊まったのはプールビューの客室です。部屋のタイプにもよりますが、1泊1,490THB〜の料金設定です。
設備やアメニティなどは最小限なので、価格を抑えつつおしゃれなデザインホテルに泊まりたいという方に向いています。このホテルは何より共用部がおしゃれで楽しいので、一人旅や女子旅の方には特におすすめしたいです。
バスルームは最新のKOHLER製品で統一されています。ソープ類はバンコクのデザインショップでよく見かけるCOSMOS & HARMONYが使用されていました。
ACTIVITY
現在、オープニングの記念イベントとして9月・10月の週末に水彩画のワークショップが行われています。植物や果物から色素を抽出して天然素材の絵の具を作り、絵を描くという内容です。
ワークショップ初日には、あの有名漫画家のタムくん(ウィスット・ポンニミット氏)も参加していて、とても可愛いマムアンちゃんの絵を主催者にプレゼントしていました。
私は宿泊とフード、ワークショップがセットになったプランで参加しましたが、最高の休日を過ごすことができ大満足でした! アート好きの方にとてもおすすめのワークショップなので、詳細はホテルに問い合わせてみてくださいね。
RESTAURANT & CAFE
「RENO HOTEL」のエントランスにはテラス付きのエスプレッソバーがあります。コーヒーは本格的なのに75THB〜とリーズナブル。クロワッサンやワッフルなどの軽食を食べることもできます。
エスプレッソバーの奥にあるビストロ&バーの1階部分。自然光がたっぷりと入る気持ちの良い空間です。こちらでは本格的なタイ料理をリーズナブルに楽しむことができます。朝食はタイ式と西洋式のどちらかを選択。私はタイ式を選びましたが、おかゆがボリューム満点で美味しかった!
2階にはソファ席があり、まったりとくつろげる雰囲気。プールを見渡せるラウンジもあります。
毎週木・金・土曜はナイトプールバー営業を行うそう。レストラン棟には立派なバーカウンターやライブステージがあり、今後注目のナイトスポットになりそうです。
現在は観光客がいないため、バンコクのホテルの多くがほぼタイ人と在住外国人向けのステイケーションでの営業となっています。こちらのホテルも大規模リノベーションをきっかけに、ローカルのウォークイン需要も見込んだ文化複合施設として新たなスタートを切ったばかり。
東京のリノベホテルの先駆けであった「ホテルクラスカ」のように、この「RENO HOTEL」も57年の歴史をさらに積み重ね、バンコクで長く愛される存在になるといいなと願っています。
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