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【バンコクのレトロ建築】まるで博物館。1924年創業の薬局「Baan Mowaan」

先日、巨大な赤い鳥居「ジャイアントスイング」で有名な「ワット・スタット」を見に行った後に近くを散歩していると、とても素敵な外観の建物が目に入りました。

仏具店が並ぶバムルンムアン通りの路地を入ったところに、このような看板が出ています。「1924年創業の伝統的なタイ薬局」と書かれています。

歴史建築とタイの伝統医療の両方に興味があるので、これは行ってみるしかない!と早速中に入ってみることに。とても小さな薬局ですが、バンコクの歴史が詰まった素敵な場所だったので、ブログでレポートします!

Baan Mowaanへのアクセス

ワット・スタットの前のバムルンムアン通りを王宮方面に向かって歩いてください。左手に看板が見えたら小さな路地を進んだ突き当たりにあります。

Baan Mowaan
9 Soi Tesa, Bamrungmuang Rd., Kwang Wat Rachabophit, Khet Phranakorn
https://www.facebook.com/mowaan/
営業時間:9:00〜17:00

Baan Mowaanのストーリー

この建物は、かつて総理大臣など多くの著名人の担当医師だったWaan Rodmuang氏(1870〜1945年)がタイの伝統的なハーブを使用して治療にあたっていた場所でした。そのことから、この建物は”Baan Mowaan”(タイ語でWaan医師の家)と名付けられています。

中国とポルトガルの折衷様式の建築ですが、今も大切に手入れして保存されています。普段は入口の扉が閉まっていますが、呼鈴を鳴らして開けてもらうと中に入ることができます。

木彫りのレリーフも見事です。中央の星型のモチーフは、現在も薬局として製品を作り続けている「Mowaan」ブランドのロゴマークです。

中に入ってみると、たくさんの薬瓶が保存された棚や、昔の薬の調合に使われていたような器具が展示されています。

中央には製品を販売するスペースがあり、受付の方がこの建物や、薬の説明をしてくれます。興味がある方には、英語の紹介ビデオを上映してくれますよ。

たくさんのハーブや薬瓶が保管されたアンティークの薬棚は圧巻です。こちらの薬局のレシピは4世代に渡って受け継がれており、今も当時の面影をしっかりと残しながら、タイの伝統医療を後世に伝えていきたいと、博物館のような展示方法で一般公開しているのだそうです。

お土産にもぴったり。Baan Mowaanで買える製品

Yahom(ヤーホーム:タイ語でいい匂いの薬)がこの薬局の代表的な製品です。たくさんのタイハーブを調合して作られており、効能別に4種類のレシピがあります。

主な材料は、高麗人参や樟脳、サフラン、ジャコウ、シナモン、ベチバーなど。これらが効能別にブレンドされていて、下記の4種類のレシピとなっています。

  • Yahom Suramarith:動悸・息切れを落ち着かせる作用
  • Yahom Indhara-Osoth:疲労回復を促す作用
  • Yahom Prajakara:胃もたれや膨満感を抑え消化を助ける作用
  • Yahom Sawaangphob:めまいや失神、頭痛を和らげる作用

消化不良に効くというこちらのタブレットを一粒試食させてもらいました。少しカレーのようなスパイス香がありますが、森林のような香りで、リコリスが入っているからかほんのり甘く飲みやすかったです。

私は胃もたれしやすい方なのですが、この日は食後もスッキリした爽快感が続きました。原料も自然由来のもので安心なので、常備しておきたいと思いました!

薬はちょっと抵抗があるという方でも取り入れやすいのが、薬用のボディオイルとバーム。新鮮なココナッツミルクで煎じたショウガ科のタイハーブ「プライ」、ガジュツ、ターメリックなどを原料に作られています。

オイルやバームは筋肉や関節の痛みがあるところに塗り、軽くマッサージすると良いそうです。止血や蚊除けの効果もあるのだとか。私は10g入りのバーム(105B)を購入。めずらしくて、パッケージも素敵なのでお土産におすすめです。

100年以上も前からタイの人々を癒してきた伝統医療の歴史を学べる興味深いスポット。王宮からも近いので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

About Author

東京で20年間、女性誌やWEBメディアの編集者をしていました。2019年7月よりタイ・バンコクに移住。ゆるゆるとブロガー/ビデオグラファー修行中。

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