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FOOD&DRINK / バンコクおしゃれ飯

星付き店出身シェフの味を1,000バーツで満喫。「WORKSHOP」のテイスティングメニュー

今回紹介するのは、サトーンのイェンナカート通りに2020年4月にオープンしたフレンチレストラン「WORKSHOP」です。

新型コロナウィルス流行における非常事態宣言が発令され、飲食店がデリバリーのみでの営業を余儀なくされていたタイミングでのオープンだったため、本格オープンは6月から。先日、ランチとテイスティングメニューを食べてきたので早速レビューしていきたいと思います。

WORKSHOP
15/1 Yen Akat Rd, Chong Nonsi, Yan Nawa, Bangkok 10120
営業時間:11:00〜22:00
定休日:日曜
062 519 0055
https://workshop.co.th/

(c)WORKSHOP

「WORKSHOP」のオーナーは、バンコクの1つ星フレンチ「J’AIME by Jean-Michel Lorain」でのスーシェフを経て、人気番組「アイアンシェフ」にも出演したフランス人シェフのクレモン・ヘルナンデス氏

いくつものファインダイニングで働いてきた彼が、自身のレストランで掲げるコンセプトは「SINCERE DINING(誠実なレストラン)」。適正な価格と心地の良い空間で、本物の料理を提供したいという情熱が込められています。

黒と使い込んだ風合いのウッドを基調にしたインテリアは、アーティストのアトリエのよう。無骨な雰囲気の中にも温かみが感じられ、かしこまりすぎない居心地の良さを演出しています。

こちらのレストラン、最初はお昼に伺ったのですが、何を食べても「!!」と衝撃が走る美味しさで、しかも料理や雰囲気、サービスのクオリティの割にリーズナブルなお値段のためすっかり気に入ってしまいました。

通りからは見えない中庭にはオープンエアのテラスもあり、軽いタパスやお酒を楽しむのも良さそうです。

4-course tasting menu 1,000 THB++ (+500 THB Wine Pairng)

夜18時からのテイスティングメニューは4皿で1,000バーツ。この界隈で同じ雰囲気のファインダイニングの半額以下じゃない…?と驚きを隠せないのですが、それもシェフの「SINCERE DINING」というコンセプトがあるからこそ。一品ずつ紹介していきます。

GARLIC ESPUMA

こちらはニンニクの下ゆでを10回も繰り返し、甘みとうまみだけを凝縮してきめ細かな泡状に仕立てたエスプーマ。ポテトのコンフィの上にはパセリを固めたクラストが乗っていて、爽やかなアクセントになっています。

STUFFED SQUID

クレモンさんはフランス南西部カオールのご出身。そのため、フランスの伝統料理もテイスティングメニューの中に取り入れられています。こちらはホタルイカの中にラタトゥイユを詰め、イカスミのチュイルをトッピングした美しい一品。

今まで食べてきたラタトゥイユは一体何なんだ…と思うくらい繊細でとろける舌触り。食材を一種類ずつ丁寧に炒めることでグンと美味しくなるそうです。

BARBARY DUCK BREAST

メインは鴨の胸肉のロースト。ロゼカラーの切り口が美しく、やわらかいのにしっかりと歯ごたえも楽しめる弾力のあるお肉でした。

付け合わせは自家製のシュペッツレ(ドイツのパスタ)とキノコのソース。クレモンさんはタイの野生のマッシュルームに惚れ込んで、ランプーンに自社農場も持っているのだとか。

FLOATING ISLAND

デザートは、カスタードの上にメレンゲを浮かべたフランスの伝統的なお菓子「フローティング・アイランド」。日本にも同じ名前の和菓子がありますが、お国柄でこんなに表現が異なるのは面白いですね。

一流シェフ、クレモンさんの手にかかると、家庭的なスイーツがとてもスタイリッシュなデザートに変身。コリアンダーの爽やかなメレンゲの上にキャラメリゼしたナッツをトッピングしています。カスタードとコリアンダーの組み合わせは清涼感があって、コースを締めくくるにぴったりの味わいです。


また、このテイスティングメニューに+500バーツでワインペアリングを楽しむこともできます。一品ごとに異なるワインを楽しめて、最高にコスパがいいと思います。飲める方には、ぜひペアリングをオススメしたいです。公式サイトやFacebookから予約が可能です。

DAY MENU

お昼の時間帯(11時〜18時)はアラカルトメニューでの提供です。クロックマッシュルーム(左・240B)、スモークハムサラダ(280B)を食べましたが、どちらもとても美味しかったです。

クレモンさんの料理を食べてみて、特に印象に残ったのが素材を熟知した調理法。誠実な料理と言うにふさわしく、ごまかしのない本物の美味しさがここにあると思います。

このチョコレートムース(200B)もとびきり美味しかったなぁ…。正直アラン・デュカスの「BLUE」で食べたチョコレートタルトと同じくらい美味しかったです!


お気に入りすぎて個人的には内緒にしておきたいくらいのレストランですが、こんな素敵なレストランはやっぱり多くの方にシェアすべき!とレビューを書きました。ぜひ、週末のディナーの候補に加えてみてくださいね。

About Author

東京で20年間、女性誌やWEBメディアの編集者をしていました。2019年7月よりタイ・バンコクに移住。ゆるゆるとブロガー/ビデオグラファー修行中。

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