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FEATURE / TRAVEL

UKドラムンベースの王Goldieのギャラリー「AURUM GALLERY」がバンコクにオープン!

UKドラムンベースの帝王で、大英帝国勲章も授与されたDJ/プロデューサーGoldieのギャラリー「AURUM GALLERY」が、7月4日に「Warehouse 30」内にオープンしました!

ノエル・ギャラガーとコラボしているMV。金歯で歌っているのがGoldieです(笑)

若かりし頃、ドラムンベースで踊りまくっていた私は個人的に胸熱…!なぜバンコクにGoldieのギャラリーが?と思っていたら、近年はイギリスとプーケットで二拠点生活を送っていたんだそうです。元々グラフィティアーティストとしての顔を持つ彼のキュレーションにより、自身の作品と世界中のストリートアーティストの作品を集めたギャラリーになっています。

AURUM GALLERY
WAREHOUSE 30, CHAROEN KRUNG SOI 30,
BANGKOK, THAILAND
営業時間:11:00〜21:00(日曜日は9:00〜)
https://aurum.gallery/

音楽業界で成功する以前は、渡米してニューヨークでグラフィティアーティストとして活動していたというGoldie。この「AURUM GALLERY」は、そんな彼の原点である80年代ニューヨークのアンダーグラウンドシーンの雰囲気からインスパイアされています。

ギャラリーの壁一面を使って展示されているのは、80年代のグラフィティアーティストたちの”ギャラリー”であったニューヨークのメトロのレプリカ。Goldieにちなんでゴールドに塗装された車両に、Goldie本人とタイ人グラフィティアーティストJECKSのコラボによるグラフィティが描かれています。

メトロの電光表示の行き先はジャルンクルン通り、Warehouse 30になっているのにニンマリさせられます。

528平米のとても大きなギャラリーで、オープニングはGoldieを含む12人のアーティストによる合同展です。会期は10月31日までで、入場無料です!

こちらの彫刻作品は、トレードマークの金歯があるので(おそらく)Goldieのセルフポートレート。初めて彼の作品を観ましたが、平面だけでなく立体、ミクストメディアといろいろな形態の作品があり、本当に才能豊かな人なんだなぁと驚きました!

ユニオンジャックの形のした合板を何重にも重ねてフレームにはめ込み、ラッカー塗装してペイントしている作品。画材やテクニックの自由な組み合わせが興味深いです。

こちらはとてもユニークな作品「Kodak Dreams」。12枚の正方形のプレート(これも合板を重ねたもの)に風景画をペイントし、背景にLEDライトを仕込んだフレームに額装しています。ライトはいろんな色に変化し、平面作品なのにモーションを感じられる現代的なアート作品になっています。

タイトルから考えると、フィルムのコンタクトシートがインスピレーション源かと思いますが、背景のライトに気が付いた時、真っ先に頭に思い浮かんだのが彼が音楽制作で使用しているであろうサンプラーと呼ばれる音楽機材。Goldieが渡米していた80年代当時のニューヨークで、DJたちがこのように規則的に並んだパッドを配するサンプラーで新しいビートを作っていったのです。

こちらはタイのアーティストの作品「Labyrinth of Liberty」。自由と民主主義の象徴である女神像が、ワレモノ危険のテープでぐるぐる巻きにされています。誰もが望み、主張する自由は経済や宗教、価値観など様々な対立によって壊れやすい繊細なものであるというメッセージが伝わってきます。

ちなみに、こちらのギャラリーは携帯電話での撮影のみ許可されています。デジタルカメラでの撮影はできませんので、来場の際はご注意ください!

バンコクでも最大級のコンテンポラリー&ストリートアートに特化したギャラリー「AURUM GALLERY」。今後はワークショップやイベントも開催していく予定だそう。Goldieのアンテナに引っかかった世界の最先端ストリートアートを堪能しに、ぜひ出かけてみてください。

About Author

東京で20年間、女性誌やWEBメディアの編集者をしていました。2019年7月よりタイ・バンコクに移住。ゆるゆるとブロガー/ビデオグラファー修行中。

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