店内飲食が解禁されたら、久しぶりに出かけてみたいなと思っていたのが、チャオプラヤー川からワット・アルンが見えるラタナコーシン地区。
王宮やワット・ポーなどの主要観光スポットが集まるこのエリアには、川沿いにたくさんの雰囲気の良いレストランやカフェがあり、異国情緒たっぷり。今回は、ワット・ポー見学の帰りに立ち寄るのにぴったりのカフェ「Ha Tien Cafe」を紹介します。
一歩足を踏み入れると、オールドタイにタイムスリップしたかのような雰囲気。古い3階建てのショップハウスを改装しています。
Ha Tien Cafe
4 Maha Rat Rd, Phra Borom Maha Ratchawang, Phra Nakhon, Bangkok 10200
営業時間:10:00〜20:00
※公式インスタグラムではこの営業時間となっていますが、Google Map、Facebbookで記載の営業時間が異なっています。現在も非常事態宣言下で状況は随時変化しておりますので、来店時にはお店にご確認をお願いします。
https://www.facebook.com/hatiencafebkk
店名の「ハーティエン 」とは、ベトナム南部の都市ハティエンを由来としています。このエリアには、トンブリー王朝を開いたタクシン王の時代にベトナムからの移民が住んでいました。チャオプラヤー川を臨む風景がハティエンの街並みに似ていることから、彼らはここを「ハーティエン」と呼んでいたのだそうです。
メニューはコーヒー、紅茶類と自家製のケーキがメインです。食事は近くのレストランで済ませて、お茶しに立ち寄るのがいいと思います。
エントランスのお花の演出も素敵です。これだけ物があるのに不思議とまとまりがあって落ち着くのは店主のセンスの成せる技でしょうか。
二階に上がると、アンティークの家具や国籍もバラバラの様々な調度品、雑貨が所狭しと飾られています。古いものが好きな人にはたまらない雰囲気! 壁には昔のタイの写真や王族の方々の写真が素敵にディスプレイされています。
グリーンの壁と螺旋階段が印象的な2階奥のスペース。日本の名曲喫茶のような落ち着いた空間で、人が少ない時にここでゆっくりと本を読むのはとても贅沢な時間です。
二人がけのテーブルが多いので、お茶を飲みながら静かに過ごしたい人に向いていると思います。
店内は薄暗く、窓からやわらかい自然光が入って来ます。この空間からどことなく映画『愛人/ラマン』を思い出すのは私だけでしょうか…(ベトナムのエピソードに引っ張られすぎ?)。
強度が若干不安(!)な螺旋階段を上って3階に行くと、一転して明るい雰囲気のテラスハウスが広がっています。
写真を撮るなら、やっぱり3階の方が明るく綺麗に撮れます。この日はアイスローズラテ(120B)を飲みました。想像よりもローズの香りがしっかりとしていて癒されるラテでした。私はいつも甘味を加えないのですが、ちょっとシロップを足すとより美味しいかも。
この日は暑すぎるため閉鎖されていましたが、外にオープンエアのスペースもありました。このカフェは川沿いへ出るソイの途中にあるためリバービューではないですが、乾季は気持ち良さそうだなぁ。
いつもは外国人観光客で賑わうこのエリアも、現在は客足がまばらでやや哀愁が漂っていました…。オールドタイの歴史を感じる素敵なカフェなので、またバンコクが以前のような活気を取り戻すまで、頑張って営業を続けて欲しいものです。
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