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まるでミュージアム!タイ各地の民藝が揃う雑貨店「KOON」

「手しごとのアイテムが好きなら、面白いお店があるから覗いてみるといいよ」とおすすめしていただいたのが、プロンポンのソイ41にある「KOON asian zakka shop」。ちょうど自宅のインテリアの模様替えをしたいなと考えていたところだったので、早速取材に行ってみました。

「KOON」は日本人とタイ人の二人のオーナーが6年前にオープンした雑貨店。

トゥクトゥクや工芸傘などタイを象徴するアイテムでデコレーションされたエントランスからして期待が高まりますね…!

KOON asian zakka shop
2/12 sukhumvit 41 soi pirom klongton-nua wattana
営業時間:10:00〜18:00
水曜休
https://www.facebook.com/koonbangkok/

2階建てのショップハウスには、タイや近隣諸国から集めた手しごとのアイテムがぎっしりと並べられています。こちらは入ってすぐの1階の様子。でん!と座ったガネーシャ像がお出迎えしてくれます。

1階には、食器類やカゴ、子供服、アクセサリー類などのほか、バラマキ土産にもぴったりのマグネットやキーホルダー、ソープなどの雑貨が所狭しと並べられています。

1階の注目アイテム

タイのうつわ

中でも圧巻なのが「サンカローク焼」の品揃え。タイ族によって最初の王朝が開かれたスコータイ地方の焼き物で、江戸時代には日本にも輸出され「宋胡禄(すんころく)」として茶人に愛されていたそうです。

現在も、ごく少数の窯元で「サンカローク焼」の生産が行われていますが、「KOON」ではその中でも丈夫でクオリティの高い製品を作る窯元から厳選して仕入れを行なっているそう。

ぽってりしたフォルムと線彫りで表現した大胆な図柄は、沖縄のやちむんにも近い雰囲気を感じます。この大胆さは、ぜひ大皿で手に入れて食卓の主役にしたいものです。

サンカローク焼の特徴の一つでもある、鉄絵の皿や小鉢も素敵です。シックなグレイッシュトーンなので、和洋中、どんな料理にもしっくりとなじみそう。

駐在から本帰国の準備に入る人の多い1〜2月は、サンカローク焼の器をまとめて購入していく奥様方がとても多いのだそう。絵柄は一点ものなので、ピンと来たらすぐに購入する方が良さそうです。

そして、こちらはチェンライのヴィアン窯から届いたカロン焼。こちらはサンカローク焼よりも薄手で軽く現代的なものが多い印象。絵柄は植物や花のモチーフが多く、繊細で幾何学的な模様になっています。

「丹波焼」や「小鹿田焼」が好きな方は、きっと気に入るデザインだと思います。日本の民藝のうつわと、タイの民藝のうつわを組み合わせて、共通点や違いを感じながら使ってみるのも楽しいですね。

タイのかご

「KOON」では人気のカゴバッグも取り扱いがあります。軽くて柔軟性のあるふんわりした網目が可愛いウォーターヒヤシンスのカゴバッグが豊富です。ウォーターヒヤシンスのバッグは、なんと水洗いもできるのだとか。黒をアクセントにしたデザインは普段使いしやすいですね。

こちらは「アトリエふわり」とのコラボレーションで作ったハーフムーン型のカゴバッグ。モン族の刺繍フラップがおしゃれなアクセントになっています。

ピクニックなどで映えそうなバスケットもめちゃくちゃ可愛い! こちらはドライフラワーと一緒に飾ってお部屋のインテリアにしても良さそうですね。

そのほかのおしゃれな雑貨

ラタンのヘアアクセサリーは軽くてお値段もお手頃。ナチュラルなスタイリングによく合う大人っぽいデザインです。

こちらはなんと、本物のドリアンを乾燥させて作ったオールナチュラルなキーホルダー。大きく育たなかった、本来は捨てられてしまうドリアンの赤ちゃんを再利用したものだそう。匂いは全くしませんのでご安心を(笑)バッグチャームとして使っても可愛い気がします。

2階の注目アイテム

さらに「KOON」の真骨頂と言えるのが、タイ各地の民藝を集めた2階フロアです。途中の階段も、素敵な手しごとのアイテムでデコレーションされていて美しいです。

2階は、モン族の刺繍作品や、手紡ぎ手織りのテキスタイル、藍染の布やコースター、カゴなどがアンティークの家具や農具と一緒にセンス良く並べられ、ミュージアムのような雰囲気です。

モン族の刺繍アイテム

日常の一コマを、カラフルな刺繍で表現したモン族の人物刺繍シリーズ。長財布やミニ財布、カードケースなどお土産にも喜ばれそうな実用的なアイテムが揃っています。

リス族のパッチワークアイテム

人気のリス族のパッチワークポーチも、85B〜とリーズナブルな価格でいろんなデザインがありました。薄くて軽いのに丈夫なので、女友達へのバラマキ土産にぴったりですね。

「KOON」の店内は、本当に民藝博物館と言ってもいいほどの品揃えなので、紹介したのはごく一部の商品です。年に数回仕入れの旅で、各地の少数民族と交流し、その地の手しごとについての学びを深めているオーナーさんならではの希少なセレクトを目にすることができます。

お土産探しはもちろん、普段使いできる洗練されたデザインのアジアン雑貨を探している人にもおすすめのお店です。

About Author

東京で20年間、女性誌やWEBメディアの編集者をしていました。2019年7月よりタイ・バンコクに移住。ゆるゆるとブロガー/ビデオグラファー修行中。

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