世界的な新型コロナウィルスの大流行により、自宅でのリモート勤務の方が増えたり、日本全国の小・中・高等学校が休校となるなど、外出がままならない状況が続いています。私の住むバンコクでも、街を歩く人の数がめっきり少なくなり、マスクをしている外国人の数もかなり増えたことから、危機意識の高まりを実感します。
一刻も早い収束を願うばかりですが、思うように外出ができないことも増え、知らず知らずにストレスを溜め込んでいる方も多いと思います。今回は、そんな時におうちの中でもできる「家しごと」のアイデアを紹介したいと思います。
1.保存食を作ってみる
時間のあるときだから挑戦できる! 簡単便利な保存食作り
旬のフルーツを漬け込んだ果実酒やジャム、野菜のピクルスやオイル漬けなど、普段は手間がかかって作ろうとも思わなかった保存食。下ごしらえと、保存瓶の消毒・脱気さえ注意すれば、誰でも簡単に作ることができます。
オススメの料理本
- 「母から娘へ伝えたい 李家の常備菜と保存食」李 映林・コウ静子(扶桑社BOOKS)
- 「一汁一菜でよいという提案」土井善晴(グラフィック社)
- 365日、おいしい手作り! 「魔法のびん詰め」とっておきの保存食レシピが満載! こてらみや(王様文庫)
スーパーで特売になっていた野菜など、大量に手に入った時などは、手頃な大きさにスライスし、オーブンで焼き野菜にしてオイル漬けにしてみるといいかも。
この日は、オーガニックの野菜を扱うお店でプチトマトが30B、ナスが30Bで手に入ったので、オリーブオイルと塩をふりかけて150度のオーブンで30分ほど焼きました。
オーブンで焼いた野菜を耐熱容器に移し、ローリエ、黒胡椒、唐辛子と一緒にオリーブオイル漬けにします。パスタの具にしたり、バゲットにチーズを塗ってオープンサンドにしてもおいしい!
大体2週間くらいは日持ちするようです。好みの野菜とハーブを入れて作ってみてくださいね。
2.世界の料理をマスターする
時間があるときこそ、料理のレパートリーを増やすチャンス!
「クックパッド」や「クラシル」などのレシピWEBサービスは、スマホでパパッとレシピが探せて便利ですが、私は断然料理本を参考にして料理を作る方が好きです。
プロの料理家が何度も試作を重ねて改良された、無駄のないレシピと美しいビジュアル、素人ではなかなか思いつかないような食材のアレンジや独創的な料理を自分で試してみることができるのは、何とも言えない楽しさと発見があります。
まとまった時間のある時には、台湾料理、インド料理、タイ料理、ベトナム料理…など世界の料理をテーマにした料理本をお手本に何品か作ってみるのはいかがですか? 基本の家庭料理以外に作れる変わった料理があると、ホームパーティや持ち寄りの際に役立ちます。家族にもきっと喜ばれると思います!
オススメの料理本
3.家飲み時間にこだわってみる
家族が家に集まりやすい時期こそ、大人も楽しめる家飲み時間を工夫する
歓送迎会やグループ単位での飲み会など、複数の人が集まるイベントが中止や延期になっている方も多いと思います。普段は外で忙しく過ごしている方も、自宅で家族とゆっくり過ごす時間と捉えれば悪い事ばかりではありません。
ビールでもワインでもウィスキーでも、好きなお酒を用意したら、キッチンでちょい飲みしながらでも作れる簡単で美味しいおつまみを作りましょう。個人的には、山田英季さんの「かけ焼きおかず」掲載レシピが飲みながらの晩ごはんには最高だと思います!
人気スタイリスト伊藤まさこさんの、気取らないのにおしゃれなおつまみや、テーブルアレンジもとても参考になります。
オススメの料理本
4.植物のお世話をする
なんとなく沈んだ心もパッと明るくしてくれる植物の癒しパワー
家にいる時間が長くなると、だんだん部屋のインテリアに飽きてくるもの。天気が良くても外出が思うようにできないと、気分も滅入ってきます。
そんな時は、家に新しい植物をお迎えしてみてはいかがでしょうか。リビングには主役になる大きな観葉植物を置いて、玄関やキッチンのコーナーには小さな鉢植えを置いたり。殺風景な空間も、植物があることでみるみる生気を取り戻します。
お子さんがいたら、植物の水やりをお願いしたり、成長記録を写真に残すのも良いかもしれません。花が咲いたり実をつけたり、季節ごとに変化する植物の成長は家族の癒しになってくれるはずです。
5.貴金属の手入れをする
変色や汚れをピカピカにすることで達成感を味わえる
知らず知らずのうちに増えているアクセサリー類。私はそんなにマメな方ではないので、気がついたらひどい変色や黒ずみになっていてびっくりすることも多々あります…。まとまった時間のある時にこそ、やっておきたいのが貴金属のお手入れ。
Before
元々はゴールドのフープピアスでしたが、変色で黒や緑の混じったとてもつけられない代物に…。これをアクセサリー用のクロスで磨いていきます。
After
光の反射で色が綺麗に出ていないのですが、ひどかった汚れが落ち、元どおりのゴールドに復活しました! 簡単な作業で綺麗になるのが面白いので、お子さんに手伝ってもらうのも良いかもしれません。クロスは無印良品でも取り扱いがあります。
6.身近なものに刺繍を入れてみる
針と糸だけで、可愛いアートを作ってみよう
幼い頃、私の母は洋裁が得意でいろんな洋服を作ってくれました。幼稚園で使うバッグやスモックに刺繍を入れるのもお手の物。私にはその遺伝子は全く受け継がれなかったのですが、今も針仕事には強い憧れがあります。
それほど道具も要らず、小さいものから大きいものまでマイペースに作品作りを楽しめるのが刺繍の魅力。
初心者の方におすすめしたいのが、刺繍作家の川畑杏奈さんの書籍。イラストレーターでもある川畑さんのオリジナル図案はとてもセンスが良く、YouTubeで刺繍の方法の動画配信もされています。
なみ縫いができればOKの「刺し子刺繍」で伝統柄の花ふきんを作るキットも販売されています。ステッチの目安となる青色のガイドは、洗濯すると消えるので安心です。
7.カリグラフィーをマスターする
印象に残る美しい手書き文字を練習してみよう
どれだけIT化が進んでも、ちょっとしたプレゼントを贈るときやお礼を伝える時など、手書きのカードを添える機会はまだ多いです。マスターしておくと、いざという時に役に立つ、カリグラフィーを練習してみませんか?
ちょっと大きめの文房具店や画材屋さんに行くと、カリグラフィー用のペン先とペンホルダー、インクと練習帳がセットになったビギナー用のキットが売られています。
文字を滑らかに美しく書くのは結構難しいのですが、物理的にスマホに触れないことでデジタルデトックスにもなります。それほど初期投資もいらず、机と椅子さえあればいつでもどこでも練習できるのも良いですね。
外出できない日に、自宅の中でできる「家しごと」のアイデアを7つご紹介しました。暗いニュースの多い近頃ですが、状況を受け入れつつ、そんな中でもまずは心から健康に過ごせるようにしていきたいと思います。何か少しでも、暮らしを楽しむヒントにしていただければ嬉しいです。
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