バンコクに住んでいると、基本的には通年夏の気候のため、衣替えで季節の移ろいを感じる機会が少なくなりました。
ふと気づけば、最近同じような服ばかり着ているかも。涼しくて、ガンガン洗えて丈夫で、着心地がラクで…とファッションに実用性ばかりを追求して、洋服を着る楽しみをおざなりにしていたのです。
そんな忘れかけたファッションへの興味を、グッと引き戻してくれたのがタイと日本の2拠点で制作販売を行なう「Atelier Fuwari アトリエふわり」さんの新作展示会でした。
FuwaFuwa Spring Market
2月20日(木)〜28日(金)まで ※火曜・水曜休
11:00〜18:00
Spoonful Zakka Cafe(10 Soi Sukhumvit 32, Khlong Tan, Khlong Toei, Bangkok 10110)
Story of Atelier Fuwari
「Atelier Fuwari アトリエふわり」は、”土に還せる天然素材の服”をコンセプトに南国タイで生まれたファッションブランド。高品質のオーガニックコットンやリネンを使用し、タイで生産されています。
とびきりの笑顔で迎えてくれたのは、デザイナーの鈴木ひろみさん。元々は国際協力の分野で活躍していた彼女が、家族と共にタイに移り住んだ経験をきっかけに「自分が着たいと思える服を、自分で作ろう」とスタートしたのが「Atelier Fuwari アトリエふわり」です。
鈴木さんにとって「自分が着たいと思える服」とは、単に素材やデザインのことだけではありませんでした。
彼女が作りたいのは、ファッションを通じた「新しい循環」。作り手、消費者、環境の全てが幸せに、笑顔でつながっていくようなサイクルを生み出す挑戦を続けているのです。
こちらは「Atelier Fuwari アトリエふわり」のブランドタグ。服作りを支える作り手、ラオスのモン族の方々による手刺繍で作られています。
洋服を購入すると、このタグを一つ選べるようになっています。大量生産の洋服では見えてこなかった作り手の存在が、ぐっと身近に感じられ、つながりを感じられる素敵なアイデアです。
Fashion Shoot with Atelier Fuwari
今回の記事は、「Atelier Fuwari アトリエふわり」の洋服の持つ世界観をお届けしたく、展示会が行なわれている会場のカフェ「Spoonful Zakka Cafe」のオーナー、ジップさんに着用モデルを務めていただきました。
澄んだ川の水面のようなブルーのスカートには、同系色のペールブルーのノースリーブトップスを合わせて大人のワントーンコーデに。
出来上がったばかりだというリネンのサーキュラースカート。布をたっぷりと使いながらも、リネンの軽やかさを感じられる仕立てに。
このトップスは背中がカシュクールになっていて、キャミソールとのレイヤードを楽しめるデザイン。フロントのピンタックの視覚効果で上半身がほっそり見えるのもポイントです。
もう一つのルックは、ガーリーなプチ衿シャツに新作のサルエルデニムを合わせた甘辛MIXスタイル。ハリ感と光沢の美しいリネンデニムはとっても新鮮! 吸湿、速乾性に優れたリネンなので真夏以外はオールシーズン活躍しそう。
バランスの良いクロップド丈は、テクニックいらずでこなれて見えるのも嬉しいポイント。写真のようなサボや、カジュアルなスニーカーはもちろん、女っぽいヒールで外すのも似合うと思います。
こちらはラオスのモン族の女性たちと一緒に作っているという手刺繍のエコバッグ。文字を持たないと言われているモン族の間では、歴史や民話を伝えるために刺繍が使われてきました。
このバッグに刺繍されているのは、どれも民族にとって大切なモチーフ。一点物なので、自身の感性にしっくりくるモチーフとの出会いを楽しんでみたいですね。
そして、出来立てホヤホヤ、手紡ぎ手織りのハンカチーフも会場に届きました。こちらにも愛らしいモン族の刺繍が入っています。
今回の展示会は、これまでの定番から新作アイテムまで、気に入った商品をその場で買えるようになっています。23日(日)まではデザイナーの鈴木さんもご在廊ですので、お話をしながらお洋服を選ぶことができます。
バンコク在住の日本人はもちろん、最近はタイ人の間にもファンが増えている「Atelier Fuwari アトリエふわり」の洋服。
南国での普段使いに求められる機能性を満たしつつも、心がパッと華やぐカラーラインナップ、年齢や体型を問わず着られる計算されたデザインなど「なりたい自分」軸で洋服選びを楽しめるのが人気の理由かもしれません。
心躍る、春色の新しい服を探しにあなたも出かけてみませんか?
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