“サワードウブレッド“って聞いたことはありますか? イーストを使わず、小麦粉と水を混ぜて自然発酵させた天然酵母”サワードウスターター”を使って作るシンプルなパンで、その歴史は古代エジプトにまで遡ることができるのだとか。
発酵の過程でミネラルの吸収を阻害するフィチン酸や、ブドウ糖を使うため、普通のパンよりもヘルシーだと近年注目されています。
その”サワードウ”ブレッド専門のベーカリー&カフェ「BARTELS」が、2020年10月にオープンしました。
オーナーは、デンマークとノルウェーをルーツに持つエヴァさんとニコライさんのご夫婦。
もともとニコライさんは趣味で10年以上パンを焼いていて、COVID-19を期に自作のパンのオンライン販売をスタート。それが大好評を博したことから、夢だったベーカリーカフェのオープンに踏み切ったそうです。
スクンビット通り沿いの、プロンポンとトンローのちょうど中間あたり、フィリピン大使館の近くにあります。
Bartels Craft Bread & Juicery
760, 1 Sukhumvit Rd, Khwaeng Khlong Tan, Khlong Toei, Bangkok 10110
営業時間:平日7:30〜18:00、土日8:00〜18:00
無休
https://bartelsbangkok.com/
Interior
オープンからわずか1ヶ月ですが、欧米系のお客さんがひっきりなしに訪れ既に大人気のこちらのお店。焼き立てのサワードウブレッドを使ったサンドイッチや、スムージーボウル、コールドプレスジュースなどを提供しています。
店内の壁にはローカルのアーティストの作品を展示し、ミニギャラリーとして活用していく予定だそう。現在はTanon Tongsriさんのペインティングが飾られています。
「BARTELS」のパン作りの基本である”小麦粉、水、塩、時間”の言葉が掲げられたネオンサイン。店内はコンパクトですが、シンプルな北欧モダンテイストで統一されていて素敵です。
How to make Sourdough Bread
オーガニックの小麦粉と、自家製のサワードウスターター、水、海塩を使って作られる「BARTELS」のサワードウブレッド。生地は丸一日冷蔵庫で寝かせて発酵させ、300度の石窯オーブンで焼き上げています。
「特にパンのフレッシュさにはこだわっていて、開店してからも1時間おきに新しいパンを焼いて店頭に並べているよ。このエリアには日本人も多く住んでいるから、彼らが好きなパンの要素も研究しているよ。西洋人が好きなハード系と日本人が好むソフトな食感のパン、そのバランスを取ったパンの食感を目指しているんだ」。(ニコライさん)
Cafe Menu
「BARTELS」の店内では、サワードウのバゲットやローフを使ったグルメサンドイッチを食べることができます。サンドイッチのメニューは15種類近くあったので、迷ってなかなかオーダーできなかったほど!
結局この日はスモークハムとブリーチーズ、自家製のオニオンチャツネのバゲットサンドイッチ(250B)にしました。
ひと口食べて、その食感にビックリ! カリッサクッと良い音を立てるクラストの後に、お餅のような弾力のある生地の食感がやってきて、うますぎる…!と叫びたくなるほど好みの食感でした。
ほどよい塩気のハムとブリーチーズに、甘酸っぱさとやや苦味のあるチャツネがいい仕事をしていて、本当に美味しかったです。自宅でもすぐにマネしてみたいと思いました。
ドリンクメニューもヘルシーなものがいろいろとあり、この日はビーツのアイスラテ(140B)を飲みました。ピンク色でとても甘そうに見えますが、味は本格的なラテで、カフェインを避けたい時にもおすすめです。
サンドイッチにおすすめのサワードウローフは1kgで250B。毎日すぐに売り切れてしまうのだそう。LINEアカウントから事前予約を入れておくのがおすすめです。
サワードウバゲットは1本100B。「BARTELS」でやっと自分好みのバゲットに出会えました…!
「自宅でリベイクするときは、両手を水で濡らしてバゲットの表面を優しくなでてから、200度のオーブンで焼くといいよ」とニコライさんのアドバイス。翌日、その通りにやってみると、感動のパリモチ食感がよみがえりました。ありがとうニコライさん…!
フレンドリーでパンを愛するオーナー夫妻の素敵なベーカリー。パン好きの方は、ぜひ一度行ってみてください!
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