世界的な新型コロナウィルス感染拡大が続く中、現在私の住んでいるタイでも、少なくともあと1ヶ月はできるだけ外出を控えて家ごもりの日々が続くと思われます。
ずっと家にいると、一日がとても長いんですよね…。気がついたら、ご飯を食べて、ネットとテレビを観て終わったなんて日もしばしば。そんな時は、リビングからテレビのない自室に移動して、オンラインでできる学習プラットフォームの講座を観たりして過ごしています。
今回は、実際に使ってみてよかったオンライン学習サービス、それぞれの特徴とおすすめの講座、料金体系などを紹介します!
Udemy
Udemyの特徴
- 100,000以上のオンラインビデオコース
- 多言語対応(日本語も含む17の言語に対応)
- ビジネススキルやIT・ソフトウェアに関する講座が豊富
- 日本人講師の講座が多い
- 頻繁にセールをやっていてリーズナブルに受講できる
- すべてのコースに30日間返金保証
「Udemy」は2010年にアメリカで設立されたオンライン学習プラットフォームで、現在世界190か国以上に展開しています。5.7万人の講師が在籍し、受講生は世界で5,000万人を超えているそう。日本では、ベネッセコーポレーションとの業務提携でサービスを展開してきました。
「Udemy」のメインターゲットはビジネスマンで、ソフトウェアの使い方だったり、社内プレゼンの資料作成術、コーチング入門など仕事にすぐ実践できるような講座が多い印象です。講師陣も、スクールでの指導歴がある人が多く、新人研修に取り入れている企業も少なくないようです。
Udemyの料金体系
講座ごとの買い切り型。一度買うと期間無制限でアクセスできます。定価は4,000〜10,000円くらいのコースが多いですが、セール時は半額以下など大幅にディスカウントされることも。
良くも悪くも「Udemy」の講座は実用に重きが置かれているので、講師陣や授業内容が魅力的かというとそこまでではないのですが、参考書を読んで独学するのが難しいプログラミングやデザイン関係のソフトウェアを日本語で学ぶには良いと思います。
Udemyのおすすめ講座
私が現在受講しているのは「Learn Thai for Beginners」というタイ語初心者向けのコースです。YouTubeで公開されている「Learn Thai with ThaiPod101.com」と同じコンテンツなのですが、広告が入らないし、カテゴリーが綺麗に整理されていて順を追って学ぶことができ、端末にダウンロードしてオフライン学習もできるので、「Udemy」のセールの時に買いました。
今なら1,200円ちょっとで105レッスン分のコースが受講できるので、とても価値があると思います。タイ文字の独学に行き詰まっている人(私)には特におすすめです!
「Udemy」は業界最大級のサービスなので、ニッチなジャンルでも講座が見つかりやすいところがポイント。ただ、講師陣の質や授業のボリューム、クオリティ、更新性にバラツキがあるのでよく調べて受講してみてください!
DOMESTIKA
DOMESTIKAの特徴
- アート、デザイン、写真、映像などクリエイティブ分野に特化した講座
- 講師陣がメディア、広告などで活躍する現役のクリエイター
- 実用的なTipsばかりでなく、講師となるクリエイターの思考やプロセスを学べる
- コース映像のクオリティが高い
- 受講生同士で交流できるコミュニティがある
- 言語は英語、スペイン語、ポルトガル語に対応
DOMESTIKAは、サンフランシスコ発のオンライン学習プラットフォームで、クリエイターに特化したコミュニティを形成しています。特にスペイン語話者の間で人気のサービスのようで、講師陣の中にもラテン系をルーツに持つ方が多く見られます。特にイラストレーターによるイラストコースが人気で、どの講師の作品もとても魅力的! アートを学ぶならDOMESTIKAがかなりおすすめです!
DOMESTIKAの料金体系
基本的にはコースごとの買い切り型ですが、複数のコースを組み合わせることで割引が適用されるバンドルパックもあります。定価は1コース44.90ドルのものが多いですが、現在1コース9.90ドルに大幅値下げされています!
DOMESTIKAのおすすめ講座
私はイスラエル人のコラージュアーティスト、Hanoch Pivenさんの「Creativity Face to Face: A Playful Collage Journey」をお試しで受講してみました。現在コロナウィルス感染予防のために世界中で #StayAtHome プロジェクトが行われていますが、このコースもその一環で無料コースとして一般公開されているんです!
Hanochさんは「TIME」「Newsweek」などの一流誌でも作品が掲載されるアーティスト。身の回りにあるオブジェクトを使って「顔」を作るコラージュの基礎を教えてくれます。誰でも簡単に取り組むことができるワークですが、凝り固まったものの見方を変え、柔軟な発想力を養ったり、トライ&エラーを繰り返す大切さを伝えています。
「DOMESTIKA」の講師陣は現役クリエイターとして活躍している人ばかりなので、作品を見ているだけでも楽しく、自身のルーツやインスピレーションソース、イメージボードの作り方など細かに解説してくれます。こんな美術の授業を受けてみたかったなぁ…。アート・デザインに興味のある方や仕事をしている方にはとてもおすすめのサービスです!
MASTERCLASS
MASTERCLASSの特徴
- 超一流の講師陣によるMASTERCLASS限定のオンライン授業
- 映画、音楽、スポーツなどエンターテインメント分野が充実
- 1年間のメンバーシップで80以上のコースが受講無制限
- 言語は英語のみ(英語字幕の表示は可能)
YouTubeやFacebook広告で一度は見かけたことがある人も多いと思われる「MASTERCLASS」。各ジャンルのレジェンドから学べるオンラインコースが話題のサービスです。
MASTERCLASSの料金体系
1年間受講無制限のメンバーシップが180ドルの一律料金となっています。現在、このメンバーシップを購入すると、もう一人にシェアできる権利が付いてきます。家族や友人にプレゼントして一緒に学べるのもいいですね。
MASTERCLASSのおすすめ講座
とにかく「MASTERCLASS」は講師陣の豪華さがピカイチです。Film & TVのカテゴリでは、デヴィッド・リンチの映画製作コースや、ナタリー・ポートマンが教える演技のコースがあります。
一つ一つのレッスンも、ただインタビューをつなぎ合わせているようなものではなく、配布レジュメがあり、彼らレジェンドの仕事に対するアプローチや具体的なテクニックなど、メディアでは語られるようなことがない裏側を惜しみなく伝えています。
例えば、写真のカテゴリでは、女流写真家のトップ・オブ・トップ、アニー・リーボヴィッツが写真を教えるコースがあります。彼女は、ジョン・レノンが裸でオノ・ヨーコに抱きつくポートレートを撮影した写真家として有名です。こちらのカニエ・ウェスト夫妻の写真も話題を呼びました。
MASTERCLASSについては、情報が少なかったり料金体系がわかりづらいのもあって、あまり日本では浸透していないのかもしれません。ただ、誰でも名前を知っているような各界のレジェンドによるコースが受講し放題で、この金額は破格と言っていいと思います。
音楽のカテゴリは、ティンバランドが教えるビートメイキング、ハービー・ハンコックが教えるジャズ、クリスティーナ・アギレラが教える歌のコースなど興味をそそられる内容ばかり! 受けたいコースがありすぎて、家ごもりが充実すること間違いなしです。
今回は「Udemy」「DOMESTIKA」「MASTERCLASS」の3つのサービスの特徴や料金体系、講座内容を比較してみました。どのサービスも、それぞれに強みや他では得られない特徴があるので、ぜひ自分にぴったりくる学びのコンテンツがあれば、家ごもりの時間が増えるこの機会に、一度試してみてください。
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