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【バンコクおしゃれ宿】五感でタイの伝統に触れる旅。「Baannai The Reminiscence」コロニアル様式のプチホテル

若い時から休みがあればよく一人旅に出かけていました。特に、海外の旅では観光ももちろんですが、その国ならではの建築様式や文化から異国情緒を感じられるプチホテルに宿泊するのが楽しみでした。

今回ご紹介する「Baannai The Reminiscence」も、 客室数は4室とかなり小さなプチホテルですが、歴史ある建物とそれを受け継ぐ家族のストーリーが詰まった素敵なホテルです。オーナーさんから詳しいお話を聞けたので、写真とテキスト多めでお送りします!

「Baannai The Reminiscence」へのアクセス

BTSアーリー駅、MRTバンスー駅からタクシーで10分ほどの、古くからある高級住宅街エリアにあります。空港からだとエアポート・レール・リンクのCity Lineでスワンナプーム空港からパヤータイ駅まで行き、そこからタクシー利用がおすすめです。

Baannai The Reminiscence
102/13 Soi Kampangpetch 5 Setsiri rd.,Samsennai, Phayathai, Bangkok, 10400
https://www.baannaihotel.com/
営業時間(レストラン):11:30〜21:00
定休日(レストラン):月曜

「Baannai The Reminiscence」のストーリー

このホテルは、鉄道Sam Sen駅のすぐそばにあり、オーナーの曾祖父がこの一帯を開拓し、大家族で住んでいたそう。

「Baannai The Reminiscence」の元となった洋館には、現オーナーの大叔母さんにあたる三姉妹が住んでおり、彼女たちが生きた時代のバンコクの文化や生活を現代に再現して2015年末にプチホテルとしてオープンしたのです。

1階のレストランには、「Baannai Ladies(Baannaiは、タイ語で家の中)」と呼ばれた三姉妹のモダンな洋画が飾られています。そのほか、当時の様子がわかる貴重な写真や洋館の設計スケッチも。

2018、2019のビブグルマンにも選ばれたレストラン

このホテルのレストランは、2018年と2019年のミシュランガイド・バンコクで、調査員おすすめの「ビブグルマン」にも選出されています。

こちらの個室エリアは、三姉妹が生きた当時のキッチンの窓枠を取り外し、壁にしています。現在は、この奥が調理場スペースになっているそう。

Northern food bento set 350B

ラープ・クア・ムー、カオニャオ・ダム、骨つきチキンの唐揚げとソーセージ、2種類のナムプリック(ナムプリックヌム、ナムプリックオーン)が入ったBENTOスタイル。

提供される料理は、三姉妹が書きためていた100種類以上のレシピがベース。昔のバンコクでは、王宮で女性たちに料理や家事にまつわることを教えていたそうで、三姉妹が料理を学んだのも王宮だったそう。貧富の差なく、誰にでもその知識は伝えられていたそうで、とても開かれた王宮だったのだな〜と感動しました。

現オーナーは子供の頃に食べていた大叔母さんたちの料理の味を覚えており、今のシェフたちにそのレシピを伝えてこのレストランのメニューを作っていったそう。ここのラープ・ムーとナムプリックが信じられないほど美味しくて、料理教室があれば絶対通うのに…!

美しいインテリアと博物館のようなコレクションにうっとり

タイの花飾り「プアンマーライ」も単色の千日紅で作るとシックですね。洋風のインテリアに、すんなりとなじんでいます。

こちらは三姉妹の誰かに送られたラブレターだそう。びっしりと想いが綴られています。なんだか映画のような世界だなぁ。

「Baannai The Reminiscence」の客室

階段を上ると、3室の客室があります。ミントグリーンの壁と歴史を感じさせる手すりや床の深い茶色が美しい廊下。ここにも三姉妹のコレクションが飾られ、タイムスリップしたような感覚を覚えます。

客室は、Benjamas (アスター)、 Malisorn (ジャスミン)、Kularb (ローズ) と三姉妹それぞれのキャラクターを表した花の名前がついており、異なるタイプのインテリアでデコレーションされています。

私はKularb(ローズ)のお部屋を見学させていただきました。白、ベージュ、黒でまとめられたシックなお部屋で、大きな天蓋付きベッドにクラシックなドレッサーと女性の憧れが詰まっています。

バスタブはないですが、大理石とタイルのデザインがとてもおしゃれなバスルーム。他にはバスタブのあるお部屋もあるそうです。

こんなプライベートティールームもついており、昔の貴族の生活を思わせます。こちらは定員2名のスイートルームで、5,250B。他に大人2名、子供2名(3歳以下無料)まで泊まることのできる部屋があり、ホテル予約サイトなどでプロモーション価格の時はもっとリーズナブルに泊まることもできます。

宿泊者専用のテラスルームは、四方を緑に囲まれた気持ちの良い空間です。

こちらのホテルではウエディングの会場レンタルも行っているそう。8名までの宿泊も含まれているので、親族だけの海外ウエディングを考えている人には良いかもしれません。フォトウエディングにもぴったりのロケーションです!

在住者でも泊まってみたい!!友達がバンコクに来る時は、ぜひおすすめしたいプチホテルだなぁと思いました。女子旅はもちろん、母親と娘、姉妹などの家族で過ごすにもぴったりな、素敵なストーリーのあるホテルです。

About Author

東京で20年間、女性誌やWEBメディアの編集者をしていました。2019年7月よりタイ・バンコクに移住。ゆるゆるとブロガー/ビデオグラファー修行中。

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