今週から、タイの飲食店やスーパーなど至るところで「เจ 齋」(ジェー)と書かれた黄色い旗を見るようになりました。
これは「キンジェー」と呼ばれるタイの中華系の人々の習慣で、旧暦9/1〜の9日間、下記のような食材を避けて身を清めるものだそう。
- 肉、魚、卵、乳製品などの動物性食品
- 五葷(にんにく・ネギ・にら・らっきょう・あさつき)やパクチー、タバコの葉など香りの強い野菜
- アルコール
タイ料理にも中華料理にも欠かせない食材が結構NGだけど、9日間どうやって過ごすんだろう?キンジェー料理にも興味津々!日本の精進料理にも似ているのかな。
さらに上下白い服を着用し、善行を心がけて心穏やかに過ごすというルールがあるそうです。とても興味深いこの「キンジェー」のイベントがアイコンサイアムで始まったので、早速初日に覗いてきました!
アイコンサイアムG階スークサイアムで開催中!大規模なキンジェー祭り「Vegitarian Food Fest」
アイコンサイアムのG階にある「スークサイアム(SOOKSIAM)」は、タイの水上マーケットを再現した楽しいフードコートとして有名ですが、9月26日から始まった「Vegitarian Food Fest」の期間中は、たくさんの「เจ 齋」屋台が出店し、フロアが黄色一色に染まっています。
初日にはステージでジェー料理を作るライブクッキングが行われていました。みなさん白い衣装を着ていますね!
早速屋台を見ていきます!こちらは野菜と豆腐、キノコ類が中心の串焼きのお店。店員さんも黄色と赤のエプロンで「เจ 齋」仕様です。
カラフルな野菜に食欲が刺激されます。大きめにカットされていて食べ応えも十分。
こちらはカノムチンの屋台。食材の配色が美しいですね!
カノムチンに使われる麺は米粉を使ったもの。日本のそうめんとよく似ていますが、コシがなくやわらかい食感。カレースープとよく合います!
定番料理が動物性食材不使用の「เจ 齋(ジェー)」に変身!
パッタイやラートナー、ガパオ、ソムタム、ラープなどおなじみのタイ料理も動物性食材を使わずに作られています。お肉を豆腐で代用したり、ナンプラーも使わずジェーの専用調味料で作っています。
どう見ても鶏肉にしか見えない…試食もさせてもらったのですが、味付けがしっかりしていて、やや食感は違うものの十分美味しく楽しめるなぁと思います。
野菜やフルーツを売るコーナーも。今回のイベントでは50店舗以上、100種類の料理が提供されているそうです。
試食コーナーやレストランの「เจ 齋(ジェー)」メニューも充実!
スーパーでよく見かける「Real THAI」の特設コーナーはココナッツミルク推し。最近ハマっているタイのTVドラマ「ブッペーサンニワート」の俳優さんがCMキャラクターを務めているようで、テンションが上がりました(笑)。
試食コーナーでは、「Real THAI」のココナッツミルクを使ったコーン入りのタピオカやカノムチンの試食を行っていて大盛況でした。みなさんどんどん食べさせてくれるので、試食だけでお腹が膨れる…(笑)。
「SIAM」というレストランでは「เจ 齋(ジェー)」メニューが30種類以上!タイ語オンリーでしたがGoogle翻訳のカメラ機能でなんとなく解読し、注文してみました。
Spicy Chinese Kale Salad with Shrimp Jee Version 100B
「ยำก้านคะน้ากุ้งสด(ケールスパイシーなエビのサラダ)」と翻訳されたものを注文すると、人参とセロリにひき肉風の豆腐とエビ風の赤いこんにゃくが入った甘辛酸っぱいサラダが出てきました。
ひき肉の再現度は結構すごいです!豆腐だとボソボソしそうなものですが、何かのすり身を混ぜているのか、なめらかでソースとよく絡みます。エビの方はう〜ん、やっぱりこんにゃくですけど、ヘルシーなサラダとしては十分アリですね!
日本ではベジタリアンやビーガンのお店で菜食メニューを食べることはありましたが、初めてタイの「เจ 齋(ジェー)」料理を食べてみて、とても美味しく、楽しめました!
私はその日の夕食に、ホーモックタレー(魚を肉厚のしいたけで代用)とナツメや銀杏、ナッツ、ハーブの入ったチャーハンをお持ち帰りしました! 2品で90Bと、お手頃価格なのに大満足の夕食になりました。
「Vegetarian Food Fest」@スークサイアムは10/7まで!
食べるのが好きな人なら間違いなく楽しめるスークサイアムの「Vegetarian Food Fest」。ほとんどのブースが試食をさせてくれるので、いろんな「เจ 齋(ジェー)」料理にトライすることができます。ぜひお気に入りのお店を見つけてみてくださいね。
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